当社の30年以上に亘る大気中光電子収量分光装置 ACシリーズ製品を通じた有機ELの発展への寄与が認められ、有機EL討論会より第16回業績賞が授与されました。
2023年6月22日、23日に東京国際交流館 プラザ平成 3階 国際交流会議場 (東京 お台場)にて行われた第36回例会において受賞式が行われました。

■業績題目
大気中光電子収量分光装置の開発と普及による仕事関数およびイオン化ポテンシャル評価への貢献
（Development and dissemination of the Photoemission Yield Spectrometer in Air (PYSA) and contribution to the evaluation of work function and ionization potential）

■選定理由
大気中光電子収量分光装置を開発し、1986年に製造・販売を開始して以来30年以上に亘って、仕事関数およびイオン化ポテンシャル評価を通じて有機ELの発展に大きく貢献してきた。特に、薄膜積層型有機EL素子の黎明期において、各材料の仕事関数やイオン化ポテンシャルを、大気中、短時間で簡便に、再現性良く測定できるという装置の特長が、各機能層への電荷注入機構の解明やその改善を促進し、日本の有機EL研究開発が世界をリードする一因となった。有機エレクトロニクス分野や様々な先端研究分野、世界300ヶ所の大学・研究機関で利用されており、2,000報以上の論文に引用掲載されている。装置の開発とその普及により、有機ELの学術及び産業分野への貢献は極めて大きく、業績賞に値するものである。


＜有機EL討論会業績賞受賞者一覧＞
https://yuki-tohronkai.jp/achievementaward/


▶『大気中光電子収量分光装置 ACシリーズ』（ページへ移動）