生産効率
アップ
品質管理
改善
コスト
ダウン
OHC-800

防爆型熱量計 OHC-800

  • 高精度

    OIML R140 class A
    取得予定

  • 連続測定

    0.25秒ごとに
    測定データ更新

  • 高速応答

    T90が5秒以内

を実現した世界で唯一の熱量計

OHC-800について

  • 燃焼効率を上げてコストカットしたい
  • 熱量が不安定で製品の質が安定しない
  • 定期的なメンテナンスが必要でランニングコストが…

熱量計のあらゆる課題や要望を、
OHC-800が解決します!

各種熱量分析検知方式の比較
検知方式
OHC-800アイコン

オプトソニック
(OHC-800)

ガスクロマトグラフィーアイコン ガスクロマト
グラフィー(GC)
燃焼式アイコン 燃焼式
密度計アイコン 密度計
精度 Excellent
再現性:0.02MJ/m3 繰り返し精度
Excellent
再現性: +/- 1.0%FS
Fair
B社再現性:
高い発熱量: 測定値の±1.0%MJ/Nm3
低い発熱量: 測定値の±1.5%MJ/Nm3
Poor
CO2,N2などの雑ガスに干渉を受ける
連続測定 Excellent
測定データ更新 1回/0.25秒
Poor
不可
Excellent
Excellent
高速応答 Excellent
T90 5秒以内
Poor
3分~4分の分析時間
Fair
41~60秒以下
Excellent
T90 5秒以内
ランニングコスト Excellent
測定ガス消費:0.3L/min
リファレンスガス(エアー or N2)消費:0.01L/min
センサー交換:不要
Poor
測定ガス消費: 0.3-0.5L/min
校正ガス消費:1.2scf/day
センサー(カラム)交換:1~3年ごとに1回
キャリアーガス (He) : 50L/2年
Fair
測定ガス消費:10L/min
校正ガス:要
センサー交換:1~3年ごとに1回
計装エア: 50L/min
Fair
測定ガス消費:0.1~1L/min
校正ガス:要
センサー交換:2~5年ごとに1回
OHC-800 Line image

選ばれる理由

高精度・連続測定・高速応答
1台で実現する防爆型熱量計
OHC-800

連続測定

ガスクロでは不可能な、0.25秒ごとの測定データ更新を実現しています。また、あらゆる測定環境を想定した堅牢設計により、測定停止などのリスクからも解放されます。

グラフ

窒素を含んだ燃料ガス測定のOHC-800GCとの測定比較データ。ガスクロと同等の結果が得られており高精度の測定が可能である。また、連続測定、追従性の高さ、N2の影響を受けていないなどという特徴が試験結果より確認できる。

高精度

光学センサーと音速センサーを組み合わせて独自の演算を行うことで、N2、CO2、O2などの熱量を持たないガスからの干渉影響を受けません。
OIML R140 ClassA相当(現在取得申請中)

高精度

高速応答

T90 5秒以内の高速応答を実現。熱量の急変にも対応します。

各項目をクリックで詳細が表示されます

OHC-800の用途

OHC-800は石油精製、鉄鋼業界、造船、研究所/大学、食品業界、ガス会社、タービンメーカー、
ガラス製造業者など、熱量測定が必要な様々なシーンに導入されています。

  • タービンや炉の空燃比の最適化

    タービンや炉の
    空燃比の最適化

    効率の良い燃焼による、安定かつより大きなエネルギ―の生成、熱量安定による設備の保全

  • 天然ガスまたはLNG気化ガスの熱量調整

    天然ガスまたは
    LNG気化ガスの熱量調整

    燃料ガスのコスト削減、品質の安定化

  • 鉄鋼副生ガスの熱量測定及び組成分析

    鉄鋼副生ガスの熱量測定
    及び組成分析

    鉄鋼副生ガスの効率的な再利用、及び炉の適切な稼働を自動化し生産効率をUP

  • 石油精製副生ガスの熱量測定

    石油精製副生ガスの熱量測定

    副生ガスの効率的な再利用

  • Power to Gas (H2 injectionやMethanation)

    Power to Gas
    (H2 injectionやMethanation)

    水素を含む天然ガスの正確な熱量測定

  • ガラス製造、陶器製造、食品製造における熱量の最適化

    ガラス製造、陶器製造、食品製造における熱量の最適化

    製品の質の安定化、生産効率アップ

  • 取引価格の決定

    取引価格の決定

    リアルタイムな熱量測定による適切な料金設定。
    *OHC-800にてOIML R140 Class A取得予定

  • メタン価の測定

    メタン価の測定

    エンジンのノッキング防止のための制御

  • ごみ処理場における燃焼の最適化

    ごみ処理場における
    燃焼の最適化

    効率的または的確な燃焼状態を維持

オプトソニック演算とは

光と音の速さを測定する
当社独自(特許第5184983号)の測定原理
“RIKEN OPT-SONIC”

干渉ガスにより生じる測定誤差

オプトソニック熱量計は、光学センサと音速センサの二つのセンサを搭載しています。
燃料ガスがパラフィン系炭化水素ガスのみで構成されている場合、これらのセンサ出力は熱量と比例する特性を持っているため、どちらか一方のセンサで熱量を測定することが可能です。
しかし燃料ガスにN2, CO2, O2, COなどが含まれる場合は、これらの成分が干渉ガスとなり、各センサの出力に誤差が生じます。

グラフ画像1

誤差の比率が
一定となる性質を発見

理研計器では、干渉ガスから受ける光学センサと音速センサの誤差の比率が、ガス種を問わず約2.20倍になる性質を発見しました。

光学センサー図

オプトソニック演算により、高精度の測定を実現

演算処理で干渉影響を除去することに成功し、高精度の測定が可能となりました。

グラフ画像2

世界で200台以上の納入実績

OHC-800は、大手エンジニアリング会社やガス会社、タービンメーカーなど、200台以上の納入実績があります。
海外の豊富なネットワークを活用し、国際市場へも拡販中。

世界地図

お客様の声

OHC-800を導入済みのお客様の声をご紹介します。

突然の失火防止に役立っています

発電やボイラーの燃料にOFFガスを利用しており、操業状況の変化等で熱量が急変し、それらが停止してしまう心配がありました。
組成の種類、割合に幅があるガスの熱量を測定出来て、急変をとらえられるOHC-800は、突然の失火防止に役立っています。
分析計だとランニングコストが高額ですが、OHC-800はその中でも比較的安価だと思います。

メンテナンス工数・費用が激減!

いままで製鉄の副生ガスは分析計や他の原理で測定してましたが、消耗品やメンテナンス費用が高いのが悩みでした。
副生ガスは発電の燃料や熱源燃料に回していて、操業に影響があるので重要機器です。
物理センサーのため消耗品はなく(※)、メンテナンスも工数が少なくなって運用コストがダウンしました。
(※)前処理フィルターは除く

測定精度・応答速度に満足しています

ガスタービンの燃料として国内に入ってくるLNGの組成、特に雑ガスの混入量は年々多様化しています。
代替え物理量の測定を利用した熱量計で雑ガスの変動、組成の変動が激しいガスの熱量測定にOHC-800は最適でした。
測定精度・応答速度にとても満足しています。

“職人”がいてくれるような安心感

ガラスの製造現場において、熱処理時の熱量管理は品質上非常に重要です。
制御、監視とも測定精度が高く、応答速度が速いOHC-800が役立ってます。
炎の色や炉内の様子を見て熱量の変化を確認する“職人”がいてくれるような感覚で、安心感がありますね。

認証 / 仕様

製品仕様

型式
OHC-800
測定原理
屈折率と音速の測定によるオプトソニック演算方式
測定対象ガス(*注1)
天然ガスなどに代表される、メタンを主成分としたパラフィン系炭化水素ガスで構成されたガス(*注2)
  • 注1)その他ガスにも対応可能。お問い合わせください。
  • 注2)測定ガスに含まれる N2, O2, CO2, COなどのガスは、合計 20%以下であることを想定しています。
測定対象
熱量(切替スイッチにより 比重/ ウォッベ指数 表示可能)
測定範囲(*注3)
熱量測定範囲 25.00~50.00MJ/m3( Gross, 0℃, 101.325 kPa換算)
密度測定範囲 0.500 ~ 1.500(比重換算)
  • 注3)その他の測定範囲に関しては弊社営業までお問い合わせください。
測定方式
外部サンプリング装置による一定流量ガス導入式
表示
フルドットLCD デジタル表示(バックライト付き)、3色LEDランプ
外部出力
DC4~20mA(絶縁・負荷抵抗300Ω以下)/ デジタル伝送:RS- 485(絶縁)
故障警報
流量低下、センサユニット異常、光量低下
故障警報表示
ランプ点灯(赤)/ 内容表示
故障警報接点(*注4)
無電圧接点1a又は1b
常時非励磁(警報時励磁)又は常時励磁(警報 非励磁)、接点容量 DC30V 2A(抵抗負荷)
  • 注4)接点の動作条件は、変更することが可能です。
自己診断機能
機能確認(暖機やメンテナンスモード時)、メンテナンス要求、仕様範囲外
自己診断機能表示
機能確認及び仕様範囲外:ランプ点灯(橙)/内容表示
メンテナンス要求    :ランプ点灯(緑)/内容表示
自己診断機能接点
(*注4)
機能確認及び仕様範囲外:無電圧接点1a又は1b
常時非励磁(警報時励磁)又は常時励磁(警報非励磁)、接点容量 DC30V 2A(抵抗負荷)
メンテナンス要求:SSR接点、接点容量 AC240V 20W(抵抗負荷)
  • 注4)接点の動作条件は、変更することが可能です。
使用電源(消費電力)
AC 100V ~ 240V ±10% 50 / 60Hz(最大18 VA )又はDC 24V ± 10%(最大5W )AC / DC 切替可能
構造
IP 66 / IP 67相当
使用温度
-20~+57 degree C(JAPAN EX) / -20~+60 degree C(ATEX/IECEx)
使用湿度
95%RH以下(結露無きこと)
外形寸法/ 質量
約286(W)× 453(H)× 150(D)mm / 約23kg
防爆構造
耐圧防爆構造(防爆等級:Ex dⅡB + H2 T4)

私たちについて

当社は、1939年理化学研究所のコンツェルンの一社として創設されて以来、「人々が安心して働ける環境づくり」を経営理念に掲げ、同研究所の科学技術を軸に産業用ガス検知警報機器の専門メーカーとして可燃性ガスによる爆発防止、作業環境における有害ガスの監視など産業 防災安全の確保に努めてまいりました。

半導体・液晶工場、石油コンビナート、製鉄所、各種タンカー、石油備蓄基地、地下ガス施設、火山等々における作業の安全や設備の保全を日夜監視し続ける産業用ガス検知警報 機器及び各種ガスセンサを独自に開発生産し、「技術の会社」として妥協なき挑戦をし続けていきます。

創業時の写真

ガスの検知で80年

1937年のパリ万国博覧会に出品した、光波干渉式の原理を組み込んだ「理研ガス検定器」は、当時、死亡事故が多発した炭鉱にあって、事故防止に大きく貢献しました。
当社は、2019年3月15日に80周年を迎えました。当時の光波干渉式のセンサ技術をさらに発展させた熱量計を開発する等、歴史と伝統に支えられた確かな技術をさらに高度化し、信頼の品質、産業の多様化に対応する製品づくりを追求してまいります。

世界の各拠点図

海外にも豊富なネットワークで
安心・充実のサポート

海外に関係会社や販売店のネットワークを豊富に所有しており、多くの地域で当社の製品を安心してご利用いただけます。

関係会社 代理店