センサ原理について

ガス検知器ではガス種や濃度により様々なセンサが使用されており、理研計器のガス検知器で使用している主なセンサ原理について説明しています。

ニューセラミック式

超微粒子化酸化触媒(ニューセラミック)上で可燃性ガスが燃焼する際の発熱量を利用したセンサです。数千ppm~LELまで幅広いレンジの測定ができます。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス) 詳しくはこちら

光波干渉式

高い精度と長期安定性に優れた光学式センサで、理研計器設立の礎となった歴史あるセンサです。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス) 詳しくはこちら

接触燃焼式

酸化触媒上で可燃性ガスが燃焼する際の発熱量を利用したセンサです。爆発下限界(LEL)を検知するのに適したセンサです。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス) 詳しくはこちら

半導体式

毒性ガスから可燃性ガスまであらゆるガスを検知する汎用性の高いセンサです。低濃度域の出力が大きく、高感度です。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス、毒性ガス) 詳しくはこちら

熱線型半導体式

低濃度ガスの検知に適した高感度の可燃性ガスセンサです。省電力・小型化が可能なため携帯型のガス検知器にも適したセンサです。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス、毒性ガス) 詳しくはこちら

熱伝導式

検知対象ガスの熱伝導率の違いを利用したセンサです。高濃度ガス(vol%)の検知に適しています。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス) 詳しくはこちら

定電位電解式

対象ガスを選択的に検知できる電気化学式センサです。毒性ガスの検知に最も適しています。
(主な検知対象ガス:毒性ガス) 詳しくはこちら

隔膜ガルバニ電池式

ガルバニ電池の原理を応用した酸素用センサです。センサの動作に外部の電源を必要とせず、長期安定性に優れています。
(主な検知対象ガス:酸素) 詳しくはこちら

非分散型赤外線式

検知対象ガス固有の赤外線を吸収する性質を利用したセンサです。長期安定性に優れた光学式センサです。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス、毒性ガス) 詳しくはこちら

隔膜分離型定電位電解式

定電位電解式の原理に属し、気体透過膜(隔膜)と作用極を完全に分離した構造の、選択性に優れた毒性ガス検知センサです。
(主な検知対象ガス:毒性ガス) 詳しくはこちら

検知テープ式

テープに含浸させた発色剤と検知対象ガスの反応により、テープ上に形成される発色から、極低濃度のガスを定量的に検知します。
(主な検知対象ガス:毒性ガス) 詳しくはこちら

光イオン化式

検知対象ガスに紫外線を照射してイオン化し、このとき発生するイオン電流からガス濃度を検知するガス検知センサです。
(主な検知対象ガス:毒性ガス) 詳しくはこちら

熱粒子化式

検知対象ガスを加熱し、発生した酸化物の粒子を測定するガス検知センサです。長期安定性、干渉性、及び応答性に優れています。
(主な検知対象ガス:毒性ガス) 詳しくはこちら

炎検知器

物質が燃焼する際に発生するガスから放射される紫外線や赤外線の強い光を検知し、炎の存在を検知します。
(検知対象物:炎検出) 詳しくはこちら

差分吸収分光法

ガスの種類ごとに決まった波長の光が吸収されることを利用した、ガス濃度の測定法で、オープンパス式ガス検知器に利用されます。
(主な検知対象ガス:可燃性ガス) 詳しくはこちら

イオンモビリティースペクトロメトリー

測定対象分子をイオン化しガス中をドリフトさせ、イオンのサイズ・重さなどによって異なる移動速度から、ガス種を識別します。
(検知対象物:化学剤、爆発物、薬物) 詳しくはこちら

回折・蛍光X線分析装置

エネルギー分散型蛍光X線分析装置用の検出器に角度駆動機構を設け、一つの装置で回折・蛍光2種類のX線分析が可能な装置です。
(検知対象物:回折X線・蛍光X線の測定) 詳しくはこちら

低エネルギー電子計数方式

空気中に放出された低速電子を計数できる世界で唯一の表面分析用センサです。理化学研究所で発明され理研計器が製品化しました。
(検知対象物:物質表面の分析) 詳しくはこちら