ACシリーズ
活用事例

様々な研究分野で活用されるAC シリーズの測定実例をご紹介します。
未来を創る皆様の研究にも、ぜひ、お役立てください。

ペロブスカイト型有機金属ハロゲン化物を用いた可視光増感太陽電池

2009年、桐蔭横浜大学の 宮坂 力 教授は、ペロブスカイト材料が画期的な太陽電池材料であることをアメリカ化学誌(JACS)に論文報告しました[1]。
この論文は 大変多くの論文で引用され、非常に多くの研究者がペロブスカイト太陽電池の研究を始めるきっかけとなりました。

先の論文で報告されたペロブスカイト材料のイオン化ポテンシャルの測定には、東京大学 瀬川浩司研究室のAC-3が用いられました。
その時のAC-3での測定データから、CH3NH3PbBr3及びCH3NH3PbI3の価電子帯のエネルギーは、それぞれ5.38eVと5.44eVと見積もられました。
また、光吸収端エネルギーから求めたバンドギャップエネルギーから伝導帯のエネルギーが求められました。
これらの結果より、ペロブスカイト材料からTiO2へ電子注入できる事が明らかになりました。

このように、AC-3は、先端技術の発展に貢献しています。

Fig.1 AC-3を用いて測定した光電子収量 [1]

[1] Akihiro Kojima, Kenjiro Teshima, Yasuo Shirai and Tsutomu Miyasaka,
Organo Metal Halide Perovskites as Visible-Light Sensitizer for Photovoltaic Cells,
J. Am. Chem. Soc., 2009, 131 (17), pp 6050-6051; https://doi.org/10.1021/ja809598r

活用事例一覧に戻る

お問合せ・お見積りはこちら